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11話 アリアの願いと新たな拠点獲得

ผู้เขียน: みみっく
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-07-09 07:00:51

「そうなんだぁ。わぁ〜じゃあ、わたしも参加できるね〜ギルドの依頼の時も参加するつもりだけど……」

(ん? 珍しく積極的というか……気を使ってる感じじゃないな。)

「参加は良いけど……いつものアリアじゃないね? 魔物や魔獣の討伐に参加してくれるのは助かるけどさ」

 ユウヤが問いかけると、アリアは少し照れたように頬を染めた。視線をわずかに逸らし、指先で服の裾をいじる。

「だって……せっかくユウくんと同じパーティになったのに、別々に討伐とか薬草を採集って寂しいもんっ」

 その言葉に、ユウヤは納得した。アリアの想いを知り、心が温かくなる。

「うん。一緒に討伐に行っても問題ないでしょ……冒険者になる前に低級の魔物をたくさん討伐して攻撃も受けなかったし、魔力切れにもならなかったしなあ」

 ミーシャも自信満々に、ユウヤの言葉に同意した。

「うん。ありがと♪」

 アリアは嬉しそうに微笑んだ。その笑顔は、花が咲いたように明るい。

 ユウヤは、心配そうに見つめる長老たちの方を向き直し、依頼として受けると話した。

「俺たちは冒険者で、魔物と魔獣の討伐依頼として引き受けようと思います」

 ユウヤがそう告げると、長老の顔色が悪くなり、後ろについてきていた者もオロオロとして、二人で顔を見合わせて困った表情になっていた。その様子に、ユウヤは少し呆れる。

(まあ……元々は勝手に二人で魔物討伐をして帰るつもりだったので、報酬は元々無かったわけだし。でも魔獣討伐を無報酬で頼むつもりだったんだ?)

 ユウヤは、彼らの困惑を察し、口を開いた。

「まあ、そうですね。でも……その感じは、支払いが難しいみたいですね」

「すみません。小さな村でして、擬態スキルを持っている者が人間に擬態して野菜や金物を近くの人間の村まで売りに行って人間のお金を得て、調味料や雑貨、薬を買って、余ったお金を僅かに貯めてあるだけでして」

 長老は申し訳なさそうに説明した。その声には、村の窮状がにじみ出ていた。

「そうですか。まあ……報酬は必要ないので、ちょこちょことここに遊びに来て薬草を採集したり、村へ遊びに来ても良いですか?もちろん、村のことは他言しません」

 ユウヤが提案すると、長老は驚きで目を見開いた。その顔には、信じられないという色がはっきりと浮かんでいた。

「それはもちろん、歓迎しますが……そんなことで良いのですか? ちょこちょこと来ていただけるのでしたら、村にある空き家を差し上げますのでご自由にお使いください」

(ん!? 貸し出すの間違いじゃ? 差し上げる??)

 ユウヤは、長老のあまりにも気前のいい申し出に、思わず目を丸くした。

♢新しい拠点と「勇者様」

「ん? いやぁ……住めって言ってるのか? それで魔獣の討伐を依頼というかお願いする気なのか? 良いんだけどさ……」

 ユウヤは、長老のあまりにも気前の良い申し出に、思わず目を丸くした。半信半疑といった表情で、アリアの方を確認しようと振り向くと、彼女はすでに目を輝かせ、嬉しそうにしていた。俺と目が合うと、満面の笑みで何度も頷いている。何をそんなに嬉しそうにしてるんだろ?

「どうしたの? 嬉しそうだけど??」

 ユウヤが尋ねると、アリアは飛び跳ねそうな勢いで答えた。その声には隠しきれない喜びがにじみ出ていた。

「わたしたちの拠点♪ きょ・て・ん・だよっ♪」

(あっ、それカッコいい……!)

 ユウヤは、アリアの言葉でようやく合点がいった。 冒険者にもいくつかの“暮らし方”がある――

 旅をして、ダンジョンや宝探しをしながら各地を転々とする者たちは、決まった拠点を持たず、宿屋や野営で夜を明かす。 一方、村や町の討伐依頼や護衛を中心に請け負う冒険者パーティは、地域に根を下ろし、家や拠点を構えて生活するスタイルが多い。

 だからアリアは、あんなに目を輝かせていたのか。――なるほど、納得だ。うん。

「それは……嬉しいですね。遠慮なく、頂きます」

 ユウヤは、胸の奥のわずかな高鳴りを感じながら、長老に深々と頭を下げた。 長老は満足げに目を細め、ゆっくりと頷いた。

「それと報酬の代わりにはならないと思いますが……野菜や食料をお出し致します」

 長老は、さらに申し出た。その表情には、少しでも恩返しをしたいという気持ちが見て取れた。

「それも有り難いです」

 ユウヤは、素直に感謝の言葉を述べた。

「では、村の方へご案内を致しますので……」

 長老が促すと、ユウヤたちは獣人たちと共に森の奥へと足を進めた。

(まあ〜あまり期待しないでおかないと、ショックを受けると思う。多分、木を組んで雨風をしのげるくらいの家というか休める場所の提供だろうな……。ただで差し出す家だし、アリアがショックを受けないか心配だなぁ……期待をしているみたいだし。)

 ユウヤは、アリアの嬉しそうな顔を見ながら、内心で心配していた。

 森の奥深くに大勢の村の人に案内されるように一緒に移動して、ユウヤの目の前に現れた光景に思わず目を見開いた。

(あれ? 俺たちの村より綺麗で普通の家じゃないか?)

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